ルニヲ’s diary

NSFとNSRでミニバイクざんまい。

GPSロガーについてアレコレ

僕は今、photomate887というGPSロガーを使っています。
だいぶ古い機種なこともあり、精度が低い所がネックだと感じています。

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photomate887(画像はamazonより拝借)

最近ですと、デジスパイスIIIなんかは、みちびき対応らしく、精度が上がっているようなので、ちょっと調べてみました。

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デジスパイスIII(画像はamazonより拝借)

みちびきは、日本版のGPSシステムでして、誤差が一気にセンチレベルになるとか。

ちなみに、現行のGPSでは、誤差5~10m程度。
ロードコースならまだしも、ミニバイクが走るカートコースでは、かなり厳しいレベルと言わざるを得ません。(とは言え、結構参考にはなりますが)

で、内閣府のHPに、みちびき対応製品に関する詳しい情報を見付けまして。
http://qzss.go.jp/usage/products/list.html

それによると、みちびき対応製品には、3段階あるようです。

1. 衛星測位サービスのみ対応
2. サブメータ級測位補強サービス対応
3. センチメータ級測位補強サービス対応

1は、みちびき衛星を単にGPS衛星として認識できるもの。
2は、みちびきからの補足情報を使って、誤差1m程度で測位できるもの。
3は、みちびきからの補足情報を使って、誤差数cmで測位できるもの。

ほとんどの「みちびき対応」製品は1のようで、みちびき対応のスマホや、デジスパイスIIIもこれに当たります。
つまり、GPS衛星は増えるので、測位性は向上するけど、精度は変わらず、誤差5~10m程度のままということらしい。
2,3 は数える程しか無くて、バイクに搭載できるようなGPSロガーは製品化されていない様子。

だったら、作ってみようかなと!

で、調べ始めたところ、ソニーのSPRESENSEってゆーボードコンピュータが、サブメータ級測位補強サービスに対応しているとのこと。
https://developer.sony.com/ja/develop/spresense/

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これがSPRESENSE(画像はamazonより拝借)

色々調べて、もう買っちゃおうかと思ったところで、決定的な問題に気付く。

SPRESENSEのGPSライブラリでは、測位間隔が1Hz単位でしか指定できない・・・

1Hzというのは、位置情報の更新周期が1秒ってことです。

サーキット用のGPSロガーとして使うなら、5Hz(更新周期200msec)は無いと厳しい。
ちなみに、僕が今使っているphotomate887も5Hzです。

SPRESENSEが採用しているGPSモジュールは、やはりソニー製のCXD5603GFってやつで、これが1Hz出力のようです。
なので、GPSライブラリの仕様では無く、GPSモジュールの仕様なので、どうにもなりそうにありません。

あぁ・・・超ザンネン・・・

他に5Hz対応のモジュールは無いか、と探すとublox社のNEO-M8Uってのがありました。
https://www.u-blox.com/ja/product/neo-m8u-module
でも、これを載せたGPSモジュールはまだまだ少ないみたいで、大きさ的にもバイクには辛そう。

クルマで試している方がいらっしゃるようです。
https://minkara.carview.co.jp/userid/2963866/car/2572125/9575567/parts.aspx
精度はバッチリみたいですね。

ということで、今以上の劇的性能アップを期待するには、もう少し対応製品が出てくるまで待つしか無さそうです。
せっかくやる気になっていたのに、一気にショボーンです。。。

しばらくはphotomate887でガマンかな。